おろおろ/がぶがぶ/がみがみ/がらり/ぎくしゃく
擬音語は、実際に音や声を文字で表現したもの。
擬音語は、実際は音がしない物や人の状態や感情を表現したものです。
今日紹介するのは次の5つの擬音語・擬態語です。
おろおろ
がぶがぶ
がみがみ
がらり
ぎくしゃく
それでは、それぞれの意味と使い方を見ていきましょう。
最後に確認クイズもありますので、挑戦してみてくださいね。
おろおろは「どうしてよいかわからずあわてるようす」を表します。
例文を見ながら使い方を見ていきましょう。
突然の事故におろおろするばかりだった。
事故にあったら、だれでもあわてますよね。
突然のことや、予想していなかったことがおこると、
どうしたらいいかわからなくて「おろおろ」していますよね。
新しい会社でわからないことばかりでおろおろしてしまった。
初めて行くところや、はじめて何かを始める時も、
なれていなくて何をしていいのか、
どうしていいのかと迷ったり、悩んだりして、
いつものように行動できませんよね。
そんなときも「おろおろ」してしまいますね。
言葉がわからなくておろおろしないように、旅行前に現地の言葉を勉強しておく。
これを見ている皆さんは日本語を勉強しているので、
日本に来てことばが分からなくて、
どうしよう~と思うことはあまりないかもしれませんね。
実は、わたしもよく海外旅行するんですが、
言葉ができないことでおろおろすることがあります。
あとは、数字に弱いので、旅行先の通貨の書き方になれなくて、
日本円で3000円ぐらいだと思ってかわいいワンピースを買ったら、
40000円ぐらいだったことがあります。
そのときは、さすがに「おろおろ」しました。
そのワンピースですか?今も持っていますよ。
次の言葉は「がぶがぶ」です。
意味は「水などを飽きないで飲むようす。または、その音。」を表します。
例文です。
犬ががぶがぶ水を飲んでいる。
散歩をした後の犬って本当においしそうに水を飲みますよね。
「がぶがぶ」は飲むときの勢いも感じます。
嫌なことを忘れるためにお酒をがぶがぶ飲んでいる。
どんなみなさんは、お酒を飲みますか。たくさん飲めますか。長い時間飲みますか。
がぶがぶは、先ほど言ったように勢いもあるし、
この例文のように飲んでいる時間が「みじかくない」に時にも使います。
わたしはお酒がまったく飲めないので、
お酒をがぶがぶ飲めないんですが、
カフェインが大好きなので、
紅茶やお茶を毎日がぶがぶ飲んでますよ。
マラソンの後、がぶがぶと水を飲みたくなる。
走った後は、とても喉が渇きますね。もちろん汗をたくさんかいた後は水分を十分にとった方がいいですよね。マラソンの後に勢いよく、たくさん水を「がぶがぶ」飲む人は多いと思います。
次の言葉は、「がみがみ」です。意味は「細かいことで文句をいったり、叱ったりするようす」を表します。
父はいつも勉強しろとがみがみ言う。
みなさんは、子供のときにがみがみ言われたことがありますか。
ご両親は厳しかったですか。
色々なことを注意したり、叱ったりするときに「がみがみ」を使います。
失敗をして上司にがみがみと叱られるのが苦手だ。
失敗をして怒られたり、叱られたりするときに、
ながいな、小さなことを何度も言っているな~という気持ちだと「がみがみ」という表現がぴったりです。がみがみ言われたくないですよね。
子どもにがみがみ言いたくないので、やさしく話し合うようにしている。
だれでも「がみがみ」言いたくはないですよね。
がみがみは、やはり良くない気持ちや、うるさいなという気持ちをもって使う言葉なので注意して使ってくださいね。
次の言葉は「がらり」です。3つの使い方があります。
一つ目は「引き戸などを勢いよく開ける音。」を表しています。
引き戸というのは障子やふすまなどの左右に動かすことで開けたり閉めたりできるとびらのこと。
二つ目は「かたい物がぶつかったり、落ちたりした時の音。 」に使います。
そして3つ目は「すっかり変わるようす。」を表します。 「すっかり」の意味は「ぜんぶ」や「まったく」です。
例文です。
大雨が降ってきたので、母は急いで窓ガラスをがらりと閉めた。
急に降ってきた雨だと、急いで窓を閉めないといけませんよね。ですから、勢いよく閉める時の音が「がらり」です。
ゆっくりやさしく閉める時には使いません。
たくさん積み上げていたお皿が、がらりと音をたてて落ちてきた。
お皿はかたい物ですね。これが落ちてくるときの音が「がらり」です。もしこのお皿が落ちて割れてしまったとしたら割れる時の擬音語「がしゃん」を使うでしょう。
卒業して20年後に大学に行ったら、雰囲気ががらりとかわっていた。
しばらく行ってないところにいくと、まったくかわっていることはありませんか。また長い間会っていない人に、ひさしぶりにあったら「すっかり」かわっていたことはありませんか。それから、意見や趣味がまったく変わってしまうときも使います。例えば、「山が好きだ」と言った人が、次の日に「海の方が好きだ」といった場合、「あの人は「がらり」と意見を変えた」のように使います。それから趣味や服装などがまったく変わってしまうときにも使いますよ。
次の言葉は「ぎくしゃく」です。「話し方や動作、物事の関係などがうまくすすまないようす」を表します。
例文です。
私は人見知りなので、初対面の人と話すときはぎくしゃくしてしまう。
人見知りというのは、子供などが、知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすることです。私の周りでは大人の人でも「私は人見知りをする」あるいは「人見知りをしない」というように使う人はいます。
みなさんは、はじめてあった人とも恥ずかしがらないでお話すすることができますか。恥ずかしくて、じょうずに会話ができなかったりするようすを「話し方が「ぎくしゃく」してしまう」のように使います。
はじめてのプレゼン発表で緊張しすぎてぎくしゃくしてしまった。
緊張していると普段とは違う自分になってしまいませんか。はっきり話せなかったり、上手に笑えなかったり、大きな声がでなかったり。そんなふうに上手く行動できないときも、「ぎくしゃく」を使いますよ。
喧嘩をした次の日はぎくしゃくしてしまう。
喧嘩をして仲直りできていないとき、いつもみたいに話せませんよね。どうやって話しかけたらいいのか、仲直りのタイミングをはかったりしていたら、喧嘩した相手との関係が不自然でぎこちなくなりますよね。そんなときも「関係がぎくしゃくしている」というように使います。
それでは、最後に今日紹介した擬音語・擬態語の使い方を確認するための確認クイズをしましょう。
次のカッコのなかに入る適切な言葉を選んでください。
マラソンの後、( )と水を飲みたくなる。
新しい会社でわからないことばかりで( )してしまった。
喧嘩をした次の日は( )してしまう。
卒業して20年後に大学に行ったら、雰囲気が( )とかわっていた。
父はいつも勉強しろと( )言う。
<解答>
1)がぶがぶ 2)おろおろ 3)ぎくしゃく 4)がらり 5)がみがみ
さて、どうでしたか。
擬音語・擬態語を使って表現豊かに日本語を使ってみましょう!
それでは、また動画レッスンかオンラインレッスンでお会いしましょう。
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