Japanese Podcast 『日本語って！』第10回 いい歳して！って言うけどね。
こんばんは、えりこです。
今回は第10回目の配信となります。
1回目から聞いてくださっている方、メッセージを送ってくださる方、
本当にありがとうございます。
これからも続けていきたいと思っていますので、
引き続きよろしくお願いします。
さて、もう2020年も終わりに近づいていますね。
今年は世界中で異例の年でしたよね。
誰もが予想できないことが起こるものなんですね。
個人的には仕事や生活に思ったほど変化のない年だったんですが、
多くの方の話を聞いていると、
やはり新型コロナウィルスの影響を受けて生活に変化があったり、
それとは関係なく人生の節目を迎える方も多い年でした。
みなさんはどんな一年でしたか。
日本では年末にこの一年を振り返ってその年の社会の様子を、
漢字一文字で表現するという「今年の漢字」というものがあるんです。
これは日本漢字能力検定協会が実施しているキャンペーンで、
皆さんから今年を表す漢字ひとつを公募して、
1番多かったものを選ぶんです。
ちなみに2019年の漢字は「令」でした。
「令和」の「令」なんですが、選ばれた理由としては、
年号が平成から「令和」に変わった事はもちろん、
日本で最も古い歌を集めた書物「万葉集」にも出てくることから、
日本の伝統文化の素晴らしさを
再認識するきっかけになったりしたことです。
ちなみに「令」の漢字には、
素晴らしい、良い、立派な、敬うという意味があります。
また2019年は各地で災害が起こった年でもあったので
さて、今年の漢字は何なんでしょうね。
皆さんは、ご自身の2020年を振り返って漢字一文字で表すと何になりますか。
いい年でしたか、それとも大変な一年でしたか。
「いい年」というと、いいことがあった年という風に聞こえますけど、
こんな台詞を聞いたことはありませんか。
「いい歳して！！」こちらの「とし」は年齢の「歳」です。
これはいい意味で使われる言葉ではないんですよね。
たとえば、大人なのに子ども向けのおもちゃを集めていると、
「いい歳して、子どもみたい！」って言われるかもしれません。
ですから、「いい歳して」というのは
「そんなことをする年齢じゃないのに。
つまり行動や態度が年齢に合っていないことを非難したり、
悪いところを指摘して改めるように忠告する」時に使います。
「いい歳して、親から援助を受けているなんて…」
「いい歳して、そんな若者が着るような服を着て…」
「いい歳して、転職ばかりして…」
こんな台詞をどこかで聞いたことがありませんか。
私は、個人にはそれぞれの事情があるし、
それぞれの人生があるから、
他人が勝手に「あなたはその年齢だから、こうあるべき！」と決めるのは、
どうかな～と思います。
家族の形は本当に様々だし、
気分が良くなるファッションが周りの人と違うこともありますし、
好きな仕事やパートナーを見つけるのに時間をかける人います。
だから、わたしは年齢を気にせずに自分がしたいと思うことを、
自分のタイミングで思いっきりやればいいと思っています。
さて、この言葉は大人に使うことが一般的です。
反対に、子どもが大人みたいな行動や態度をとるときには、
「ませている」と言ったりします。
「ませる」というのは
「年齢のわりに大人のようにふるまう」ことです。
まだ子供だけど大人のように化粧をしたがったりすると
「この子はおませちゃんだね」とか
大人のような話し方をしたりすると、
「ませた話し方をする子供ね」と言ったりします。
みなさんは子どもの時、どんな子供でしたか？
大人の真似をしたり、大人のように振舞おうとする、ませた子供でしたか。
でも、子供って大人に憧れるものですよね。
わたしはちょっとませた子供だったような気がします。
さて、今日はここまでにしましょう。
みなさんからのメッセージ、楽しく読ませていただいています。
Twitterのアカウントはeriko_juku、Instagramはerikojukuですので、
そちらからメッセージくださるとうれしいです。
それでは今回も最後まで聞いてくださってありがとうございました。
次回も聞いてくださると嬉しいです。それでは、また。
